InstagramやTwitterなど多くのSNSではハッシュタグが使われていますよね。
YouTubeでもハッシュタグは使われています。
ただ、YouTubeにはハッシュタグとは別に「タグ」というものもあります。
似たような名前なので、混乱しますよね。
この記事では、下記の疑問に応えていこうと思います。
タグとハッシュタグの違い
まずは、タグとハッシュタグの違いについてです。
タグとは?
タグをYouTubeヘルプでは、下記のように説明しています。
タグとは、コンテンツを検索でヒットしやすくするために動画に追加できる説明的なキーワードです。
YouTubeの視聴者さんは、何かわからないこと、知りたいことがあった時、YouTubeの検索窓に言葉を入力することも多くなっています。
※現在は、何かわからないこと、知りたいことがあった時、Google検索(ググる)ことが多いと思いますが、YouTubeの検索で調べる方も多くなってきています。
このように検索窓に入力する言葉のことをキーワードと言います。
ですので、(少なくともチャンネル運営初期の段階において)動画を作る時は、
- ターゲットとなるキーワードを設定して、
- そのキーワードを盛り込んだタイトルを付け、
- そのタイトルに沿った動画を作成
することを推奨します。
さらには、動画の説明欄にもそのキーワードを入れると効果的です。
そのことで、ターゲットとするキーワードで上位表示される可能性を高めてくれます。
そして、タグにもそのターゲットとするキーワードを入れることで
コンテンツを検索でヒットしやすくする
ことができるということです。
ただ、先ほどのYouTubeヘルプには下記のようにも書かれています。
動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします。(中略)動画の検索時にタグが果たす役割はごく小さなものです。
効果はごく小さいけど、やらないよりやったほうがいい程度でしょうか。
ハッシュタグとは?
次にハッシュタグです。
ハッシュタグもYouTubeヘルプでの記述を確認してみましょう。
ハッシュタグとは、先頭に # 記号が付いたキーワードです。ハッシュタグを使うと、YouTube で同じハッシュタグを使う他の動画と自分のコンテンツを簡単に結びつけることができます。
ハッシュタグもキーワードですが、先頭に「#」(半角のシャープ)がついています。
YouTubeの検索窓に「#〇〇」と入力すると、「#〇〇」がついた動画が並びます。
動画のタイトルや説明欄に明記された「#〇〇」をタップ(クリック)しても同じです。
タグをつけるメリット、タグは効果があるの?
それでは、まずは「タグ」についてもう少し細かく説明していきます。
上記しましたが、タグの効果は小さいようです。
ですので、やはり付けないより付けた方が多少効果はある程度に思って貰えばいいと考えています。
検証はしていませんが、僕もターゲットとするキーワードで検索上位に表示させることの効果は小さいと思っています。
それに、YouTubeヘルプに書いてあるので間違いないでしょう。
では、他にどんな効果があるのかと言いますと、 動画どうしの関連性を高める効果です。
関連性を高めて、自チャンネルもしくは、他チャンネルの動画の関連動画に載る可能性を高めてくれる効果を期待しています。
例えば、「ダイエット」みたいにものすごく検索需要があるキーワードなんかですと効果は小さいと考えています。
ダイエットというキーワードをメタデータやタグに入れている動画ってメチャクチャ多いですよね。
そうなってくると、ダイエットというタグを入れている動画同士の関連性は薄まってきます。
それよりも「ダイエット モチベーション 維持」という3語のキーワードを入れた方が効果的と考えています。
(この3語のキーワードはあくまで例えばの話です)
この3語のキーワードを入れている動画は比較的少ないです。
そのため、この3語のキーワードを入れている動画同士の関連性は高まると言えます。
結果として、関連動画に載りやすいと言えます。
ただ、YouTubeが重視しているのは、視聴者さんの視聴行動だと考えています。
例えば「ダイエット モチベーション 維持」というタグを入れている動画がA ,B,Cと三つあったとします。
そして、動画Aの関連動画に動画Bと動画Cが載ったとします。
「動画Aを見た方が、次に動画Bを見たが、動画Cは見なかった。」多くの視聴者さんがそのような試聴行動をとると、
動画Aと動画Bは関連性が高く、動画Aと動画Cは関連性が薄いと判断されます。
結果として、動画Bは動画Aの関連動画に載り続け、動画Cは外される(または順位を落とされる)こととなるでしょう。
ですので、タグはきっかけ程度と考えた方がいいです。
ですが、関連動画に載る可能性を高めるという意味では、つけた方がいいでしょう。
上記しましたが、タグは複数付けた方が範囲が狭まりますので、効果が高くなると考えています。 (これは、僕の仮説です)
で、次に自チャンネルのチャンネル名もしくは、自チャンネルしか使っていないキーワードやフレーズをタグに入れます。
ある程度の人気チャンネルにならない限り、チャンネル名で検索はしてもらえません。
ですので、自チャンネルのチャンネル名などをタグに入れるのは、自チャンネルの動画同士の関連性を高める効果を期待してのことです。
そのことで、自チャンネルの関連動画に自チャンネルの動画が並ぶ可能性が高まります。 (この状態を「閉じる」と表現しています)
そうなると、視聴者さんの動きは、
自チャンネルの動画 ↓ 自チャンネルの動画 ↓ 自チャンネルの動画 となって、視聴者さんが自チャンネル内を回遊してくれる可能性が高まります。
結果、1再生が2再生、3再生と増えていくことが期待できます。
また、ベンチマークしているチャンネル(目標としているチャンネル)との関連性を高めるために、 ベンチマークチャンネルが付けているタグと同じものをつけることもあります。
タグは何個まで付けていいの?
タグを入力する欄には、500文字まで入力できます。
ですので、5文字のタグは100個つけることができることになります。
ただ、あまりに多くのタグをつけるとスパム扱いされますので、注意が必要です。
では、何個までならOKか?
YouTubeは、その答えを提示してくれていません。
ただ、そのヒントは与えてくれています。
スパム、欺瞞行為、詐欺に関するポリシー には「誤解を招くメタデータやサムネイル」はダメですよって書いていあります。
要は、動画の内容にそぐわないタグはつけちゃダメってことです。
逆に言えば、動画の内容の即していれば、数に制限はないとも読み取れます。
ですが、動画の内容に即したタグを何十個もつけるのって難しいように思います。
ネットで調べてみると「5、6こが適正」とか「15個まで」とかの意見が多いようです。
僕は、多くても20個までと決めています。
当然、動画の内容に即したタグですので、5個しかつけいない動画もあります。
他チャンネルを見てみますと、あるチャンネルには30個程度ついていました。
そのチャンネルは登録者100万人近く、毎回数万再生されているようなチャンネルですので、やはり、結局は動画の内容にあっていれば幾つ付けてもOK(500文字まで)ということが言えるのではないでしょうか。
ただ、僕は念のため20個までって決めていますが。
タグの付け方
動画を投稿するときに付けることもできますし、 投稿した後にも追加できます。
PCからですと、「動画の詳細」欄の一番下の「すべて表示」をクリックするとタグを入力できる欄が出てきます。
その欄にタグを入力して、「、」かエンターを入力すれば、追加できます。
スマホの場合は、コンテンツを選択して上部のペンマークをタップします。
一番下の「その他のオプション タグ、カテゴリー、コメントなど」をタップ。
一番上にタグを入力できる項目が表示されます。
ハッシュタグをつけるメリット、ハッシュタグは効果があるの?
それでは、次はハッシュタグについてです。
まずは、YouTubeヘルプの記事を再度引用させていただきます。
ハッシュタグとは、先頭に # 記号が付いたキーワードです。ハッシュタグを使うと、YouTube で同じハッシュタグを使う他の動画と自分のコンテンツを簡単に結びつけることができます。
ハッシュタグも動画同士の関連性を高める効果があるようです。
YouTubeは、動画のタイトルや説明欄に書かれた内容(文章の中のキーワード)などでその動画がどのような動画か判断しています。
※最近では、AI技術が進んで動画内の音声も認識しているように思います。
そのような様々なメタデータを元に、関連性が高いと思われる動画を関連動画に載せていると思われます。
ですので、ハッシュタグもどのような動画なのかをYouTubeに認識してもらう一つの手段と思えばいいでしょう。
タグとの一番の違いは、タップ(クリック)できるということです。
ハッシュタグは、タイトルの上(PC)や下(スマホ)に表示されます。
ある動画を見ていて、その動画についているハッシュタグをタップ(クリック)することで、同じハッシュタグがついている動画が並んだ画面に飛びます。
例えば、ホットケーキミックスでトースターを使ったクッキー作りの動画があったとします。
そして、ハッシュタグが #ホットケーキミックス #トースターお菓子 #クッキー作り方
の三つ付いていたとします。
視聴者さんの中に次の3パターンの方がいることを想定してつけていると思います。
- ホットケーキミックスがあるからクッキー以外でホットケーキミックスを使ったスイーツレシピが知りたい方。
- オーブンがないため、トースターでできる焼き菓子の作り方を知りたい方。
- いろんなクッキーを作りたい方。
そういった方は、上記のいずれかのハッシュタグをタップ(クリック)する可能性が高いです。
例えば、#ホットケーキミックスをタップ(クリック)すれば、#ホットケーキミックスの付いた動画が並びます。
そして、そのいずれかの動画を視聴することでしょう。
さらに、#ホットケーキミックスの付いた動画を次々と見ていくこともあると思います。
このことで、自チャンネルの動画A → 動画B →動画C →動画Dと見て行くことになります。
その際、動画Aと動画Bの関連性は高いと判断されますので、動画Bの関連動画に動画Aが載りやすくなります。
また、動画Aを基点として、動画B ,C,Dと視聴者さんが次々にYouTube動画を視聴してくれいるので、動画Aの評価も高まると思われます。
とういうことで、視聴者さんはどのようなことを求めているのかということを考えながらハッシュタグをつけていくことも重要になってきます。
ハッシュタグは何個まで付けていいの?
では、ハッシュタグはいくつまでつけることができるのでしょうか?
まずは、YouTubeヘルプの「動画検索でのハッシュタグの使用」を見ていきましょう。
1 本の動画に対して大量のタグを登録しないでください。タグの数が多くなると、検索している視聴者にとって関連性が低い動画が表示されるようになってしまいます。1 本の動画に 60 個を超えるハッシュタグを追加すると、その動画の個々のハッシュタグが無視されます。タグの数が多すぎる場合、アップロード動画や検索結果から動画が削除されることがあります。
60個以上はつけてはダメってことですね。 (説明欄の文字制限は5000文字ですのでその範囲であれば、ハッシュタグは、つけようと思えば幾つでもつけることができます。) っ
ですが、あまりに多くのハッシュタグを付けると、完全にスパム扱いされるようです。
せっかく付けたハッシュタグが無視されるどころか動画が削除されてしまう可能性があります。
ですので、ハッシュタグを60個以上つけることはやめましょう。
ただ、さすがにハッシュタグを60個以上つけることは難しいかなって思います。
では、いくつつけるのが適切なのでしょうか?
ネットで調べていると、15個くらいが適切とする意見が多いようですね。
上記のYouTubeヘルプにも書いてありますが、「タグの数が多くなると、検索している視聴者にとって関連性が低い動画が表示されるようになってしまいます。」
結局、タグもそうですが、ハッシュタグが多いと、どんな動画なのかがわかりづらくなるんですね。
そのため、メインとなるキーワードを数個入れる程度の方がいいと僕は考えています。
ちなみに、僕は3〜4個しか入れていません。
ハッシュタグは、主に説明欄の一番下に明記していますが、動画再生中はタイトルの下(スマホ)もしくはタイトルの上(PC)表示されます。
そのタイトルの下または上に表示される数が3つまでです。
ハッシュタグは、ハッシュタグ自体(#〇〇部分)をタップ(クリック)してもらって、同じハッシュタグが付いている動画を次々にみてもらうことで効果を発揮すると考えています。
だからこそ、目立つタイトルの上下に配置していると思います。
そのタイトルの上(もしくは下)に表示される数が3つなので、ハッシュタグは3つ、多くて4つと決めています。
ハッシュタグの付け方
ハッシュタグは、#(半角のシャープ)にキーワードをプラスしたものです。
そのハッシュタグはタイトルまたは説明欄に追加することができます。
ハッシュタグをつける際、下記二つの注意点があります。
- 半角のシャープの後にスペースを入れない。
- 2語の複合語の間にもスペースを入れない。
この「2語の複合語の間にもスペースを入れない。」ここ、注意が必要です。
先ほど例に出した「ダイエット モチベーション 維持」というキーワードがありますが、これにそのまま#をつけると、最初のダイエットしか反映されません。
この場合、キーワード間のスペースはなくし、「#ダイエットモチベーション維持」とする必要があります。
ただ、ハッシュタグに関しては、あまりに複合語を増やしてしまうと同じハッシュタグをつけている動画がなくなってしまいます。
実際、「#ダイエットモチベーション」で検索してみますと334本の動画が検出されました。
しかし、「#ダイエットモチベーション維持」では、0です。
キーワード(検索窓に入れる言葉)として「ダイエット モチベーション 維持」とするならOKです。
YouTubeは、タイトルや説明欄などのメタデータなどに「ダイエット モチベーション 維持」のそれぞれの言葉があるか確認してから最適な動画を検索結果の並べます。
しかし、ハッシュタグは、全く同じハッシュタグをつけている動画を検出するようになっています。
そのため、誰もつけないような需要のないキーワードは避けるようにしないといけません。
また、「ダイエット モチベーション 維持」というキーワードをYouTubeの検索窓に入力して調べる方は一定数います。
(これを検索需要があると言います)
ですので、「ダイエット」、「モチベーション」、「維持」というキーワードをそれぞれタイトルや説明欄、タグに入れて検索の上位表示を狙う目的ならOKです。
ですが、ハッシュタグをタップ(クリック)してもらって同じハッシュタグを付けている動画を次々に見てもらう目的とするなら意味がありません。
#ダイエットモチベーション維持というハッシュタグを付けている動画は0なんですから。
おすすめのタグやハッシュタグは?
タグやハッシュタグは、キーワードです。
ですので、基本的にはターゲットとするキーワードをタグやハッシュタグに付ければいいです。
ただ、注意点は上記した通りです。
改めまして、キーワードとは何かと言いますと、検索窓に入力する言葉です。
そして、ある程度需要があるキーワードを選定する必要があります。
当然、検索需要がないキーワードをタグに入れても誰も検索してくれないので再生数は見込めませんよね。
それと、チャンネル運営初期の段階では、需要がありすぎても良くありません。
検索需要があるキーワードはライバルも多く強いです。
ですので、ある程度のチャンネルパワーが付いてこないと検索の上位に表示されるのは難しいです。
ですので、ある程度需要があるというのが重要です。
そのある程度需要があるキーワードに沿ったタイトルをつけ、 タイトルに沿った動画を作成することも必要です。
そのキーワード+αをタグやハッシュタグとしてつけるという感じです。
そのことを大前提として、ライバルチャンネルやベンチマークチャンネルが使っているタグやハッシュタグを+αとして付けて行くことをオススメします。
そのことで、ライバルチャンネルやベンチマークチャンネルとの関連性を上げる可能性を高めることができます。
他のチャンネルのタグの見方は?
上記にて、ライバルチャンネルやベンチマークチャンネルが使っているタグやハッシュタグを+αとして付けて行くことをオススメします。と書きました。
ハッシュタグは、タイトルや説明欄に明記されているので、他チャンネルの動画でもわかります。
しかし、タグはわからないですよね。
オススメのツール
上記で、あるチャンネルでタグを30個付けていましたって書きましたが、他チャンネルの動画のタグの数ってわかるの?って思われたかと思います。
実はわかるんです。
数だけではなく、どんなタグを入れているかも分かります。
それが、「VidIQ」というツールです。
この「VidIQ」というツールは、Chromeの拡張機能ですが、 このツールを使うことが一番簡単だと思います。
ただ、ブラウザはChromeでしか使えませんし、 PCだけしか使うことができません。
僕は、普段Safariを使っていますが、このVidIQを使うためだけにChromeを使っています。
ChromeにVidIQを入れておけば、 ChromeでYouTubeの動画を見るだけで、その動画にどんなタグがついているかが表示されます。
タグだけじゃなく、もっといろんなことが分かりますが、この記事では割愛させていただきます。
まとめ
タグは、YouTubeにどんな動画なのかをいうことを端的に伝える目的があると考えています。
そのことで、視聴者さんが求めている動画を的確に提示することができるようにしているのではないでしょうか。
YouTubeは、常に視聴者さんの利便性を高める施策をとっています。
ハッシュタグにしても、 視聴者さんは、同じハッシュタグがついている動画を次々に見ることができます。
ユーチューバーは、タグやハッシュタグをつける際、視聴者さんのことを考えて付けるという視点を持って置く必要があります。
タグやハッシュタグは、即効性があり効果的面って訳ではありません。
それに、YouTubeも効果は薄いって言っています。
ですので、過度な期待はしてはいけません。
また、スパムと認識されないようにもしないといけません。
結局は、視聴者さんの利便性を意識したタグやハッシュタグをつけることが重要かと思います。